2018年12月に10年に1度、最接近する『ウィルタネン彗星(ワータネン彗星)』や観測方法などをわかりやすくご紹介します。
この、『ウィルタネン彗星(ワータネン彗星)』は1948年に発見された歴史ある”彗星”で、ベストな観測条件がなかなか整わないことでも有名です。
しかし2018年12月に訪れる絶好のチャンスは前後100年でみても見当たらず『発見以来、最高の観測条件』が到来します。
一生に一度見れるか見れないかの好条件なんて、宇宙の神秘を感じずにはいられません。
ウィルタネン彗星が地球最接近する詳しい解説を知りたい方はお見逃しなく!!
Contents
ウィルタネン彗星(ワータネン彗星)とは

1948年にアメリカ・カリフォルニア州のリック天文台の天文学者である”カール・ワータネンが発見した彗星で、周期5.4年の周期彗星です。
現在はウィタネン彗星の他に、『ワータネン彗星』とも言われています。
発見した時は、16等級だったため、短周期彗星とわかるまでに1年かかったそうです。
この彗星には、ヨーロッパ宇宙機関が”探査機ロゼット“を使い、2003年の打ち上げから2011年にウィルタネン彗星へと着陸させる計画でしたが、2002年のアリアン5ロケット爆破事故で打ち上げが延期した影響で、ウィルタネン彗星からチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に変更されました。
ウィルタネン彗星の地球最接近は12月16日

ウィルタネン彗星の地球最接近は『12月16日』に最接近します。
距離は約0.078天文単位だそうで、この天文単位とは地球と太陽の距離の事を表しており、『1天文単位=1,500億メートル』なんだとか。
つまり地球からウィルタネン彗星との距離が1,170万kmの距離にまで近づくんですが、この距離まで近付くのが観測史上で最も近い距離まで接近するんですね!
星の明るさを表す単位である『等級』では、発見した時に”16等級“でしたが、12月16日には”3等級”の明るさで観測できるので、肉眼でも見えるレベルなんだとか!
また、今回は『ふたご座流星群』との同時天体ショーが見れるかもしれないので、一生に一度の機会になるでしょう。
ウィルタネン彗星の観測方法は?どこを見ればいい?

出典元;http://www5c.biglobe.ne.jp/~starlit/wirtanen2018.htm
12月16日の午後6時頃には、東の空の高度約34度の位置から、午後10時にかけて南中、から西へ移動していきます。
おうし座の『アルデバラン0.9等級』が、明るく観測しやすいので、目印にしてから少し右上を見るようなイメージですね!
是非観測する際は、辺りが暗い場所を選んでくださいね。
すると、肉眼でも確認する事が可能になります。
ふたご座流星群とのコラボも!
3大流星群の1つ、『ふたご座流星群』は毎年安定して多くの流れ星がみれるので、毎年楽しみにしている方も多いです。
2018年のふたご座流星群の出現期間が12月13日~12月20日ほどで、12月14日21頃に『極大』を迎えると予想されています。
また、明るい流星のピークが全体のピークより半日遅れるため、14日の夜は1時間で80個程度の発見が出来るかもしれない好条件です。
12月20日まではふたご座流星群を観測出来るので、12月16日に最接近する『ウィルタネン彗星』を観察しながら、星空に流星が現れるなど、更にレアでロマンチックな演出を楽しめるかもしれません。
ウィルタネン彗星の最接近について口コミ・感想

10月18日JSTのウィルタネン彗星(46P)
12月中旬に3等級まで明るくなりそうな期待の彗星。
夜半の南天で急増光中。薄雲越しの低空観測ですが集光は強く、頭部の周りに淡いコマが広がっています。
2018/10/18.59 UT, m1=10.3
0.25-m f/5 refl.+CCD, 10×30-s#CometObs pic.twitter.com/aJNU5i4t4D— 門田健一 (@KenichiKadota) 2018年10月19日
ウィルタネン彗星(46P)、期待をして良いですか╭( ・ㅂ・)و ☆彡
— Ring (@green_forest8) 2018年10月25日
ウィルタネン彗星(46P/Wirtanen)だ!。予想では、12月に3等級まで明るくなるとか・・・・。もし見えてれば、約5年ぶりの、彗星+ふたご座流星群が撮れるかもしれん!
— みるく☆(꒪⌓꒪)☆ (@milk777) 2018年10月21日
オリオン座流星群の問い合わせが増えてきました。月明かりがあり観測は厳しいでしょう。今後の流星群は12月14日のふたご座流星群が絶対にオススメです。ウィルタネン彗星も一緒に見えるでしょう。彗星が明るくなって欲しいです。☺️
— 藤田康英 (@yfujita320) 2018年10月20日
いよいよだね、ウィルタネン彗星 (46P)
現在は10.9等と明るい(10月1日、Chris Wyatt)。12月に地球に0.08天文単位まで大接近し、3等まで明るくなると期待されている。日本からは、非常に条件良く観測できる。
— fusion (@__fusion) 2018年10月12日
ウィルタネン彗星の地球最接近のまとめ

今回は『ウィルタネン彗星(ワータネン彗星)』の地球最接近についてご紹介していきました。
1948年に発見された歴史ある彗星ですが、2018年12月16日の接近は、地球から見るのは過去最高の好条件。
しかもふたご座流星群と重なるため、両方を同時にみれるコラボ天体ショーもワクワクしてきます。
天気に左右されがちな天体観測なので、是非雲一つない空を当日は期待しましょう!
本ページの情報は2018年2月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください。
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